ブレブの摘出手術

ブレブの摘出手術を体験

2度目の肺気胸を体験したのは、
大学2年の冬のことでした。

中学時代の一度目の肺気胸を治療を終えてから
高校ではパスケ部に所属して
厳しいトレーニングの中でも
肺気胸を再発することはありませんでした。

息が上がってくると
右肺の上の方に痛みを感じることが有ったものの、
それでも、特に持続的な痛みがあるというわけではありません。

そして高校を卒業し大学に進学。
20歳を過ぎたということもあり、
その頃には、タバコを吸うようになってしまっていたのです。

今までの人生の中で、
もっとも煙草を吸っていたのが大学の頃でした。

そのくらい、肺気胸というものが
既に過去の病気のように感じていたものです。

しかし、時々呼吸がしにくいという感覚が有ったので、
数ヶ月にいっぺん程度で病院に行くことはありました。

その中で、何回目かの診察の時、
初めて担当して貰った医者に
「肺自体は虚脱してないけど、ブレブがあるから摘出した方が良いですね。」
と言われたのです。

その医者は女性で、
まだ年齢的にも若い印象の方でした。

今思うと、
医者の中にはすぐに切りたがる人がいると言いますが、
そういった類の人なのかなと思えてなりません。

あくまでも私の偏見ですが・・・。

当時の私も困った人間で、
手術をすることで肺気胸の再発リスクを減らすことが出来るということよりも、
何となく、傷を作るのがカッコイイというような思い込みが有りました。

今思うと本当に情けない事です。

しかし、医療技術の進歩というのはありがたいものです。

ブレブの摘出をする手術も、
肋骨の隙間からメスで参加者ほど切り、
そこにロボットアームを突っ込んで、
そのアームの操作でブレブの摘出と縫合が出来るということで、
傷口がとても小さく済むと言うものでした。

今思うと、小さい傷で済んで本当に良かったです。

昔のような手術方法にならずに済んだのは、
手術を選んだ上での不幸中の幸いと言えます。

また、手術を行うのは、通っていた大学の周辺の病院ではなく、
家族のいる地元に帰って行うことにしましたので
紹介状を書いてもらい手術の予定を立ててから、
大学を一時休学し1ヶ月程の入院をすることになりました。

入院した病院は、移転してから完成後間もなく、
内装もホテルのような綺麗さで、
病院自体は快適に過ごすことができました。

入院中は血液検査やレントゲン、
CTスキャンなどで手術への準備が行われていきましたが、
手術室の予約の関係で、
思ったよりも入院期間が長くなってしまったようです。

1度目の入院同様に、
病院というのは患者にとっては本当に暇で仕方ありません。
やっぱり入院はしたくありませんね・・・。

ようやく手術の前日となり、
今回は全身麻酔を行い当分は寝たきりの生活になる為、
腸の中を空っぽにする為に浣腸をしたりと、
これもまた初めてだったのであまり気分の良いものではありませんでした。

手術自体は特に問題なく終了。
私自身は摘出した組織を見ていませんが、
両親がそれを見て、
「まるでカリフラワーだった」との事。笑

カリフラワーのような状態だったということは、
ブレブが膨らみすぎて、
元に戻ることができなくなったような状態でしょうか。

ひとまず手術を無事に終えて意識が戻ると、
私は、集中治療室に居ました。

気怠さと胸腔内に入っている管の痛みから、
全くといっていいほど動くことができません。

ですが、目覚めたことに気づいた看護師が病室に戻る準備の為に、
体を起こすように言われたものの、
腹筋に力を少しでも入れると、
体の中に激痛が走り中々大変だった記憶があります。

ドレンの管の先端で胸腔内を傷つけることが無いのか、
少し心配になった瞬間でした。

それから術後の入院期間になりますが、
毎日のように血液検査や点滴の為に注射が繰り返されます。

注射を繰り返されているうちに右腕の一部が青くなり、
次第に大丈夫だった痛みに対しても苦手に感じてくるようになりました。

時々ならいいんですが、
毎日の注射というのは辛いものがあります・・・。

こういうことを毎日繰り返していると、
嫌でも健康のありがたさを実感することができます。

また、術後の肺の中に溜まっている血液や体液を抜く為に
挿入されているドレンですが、
くしゃみのたびに、その先端が肋骨の内側で、
色々なところに接触するので、
それが痛みの原因になって辛かったです。

後日談ですが、
それから数年間は、くしゃみに変なくせがついてしまい
中々治すことができませんでした。

くしゃみで切除した部分がハズれないかと
過剰に心配していたのも有ります。

そして、今回も最後が一番の厄介どころ。笑

胸腔内の体液などもなくなりようやくドレンを抜く日がやってきました。
今回も前回と同様に、
「若いし一瞬だから麻酔はしないでおくね!」
なんて言われたくらいにして、
ドレンを強引に抜き出すことに・・・。笑

中学校の頃に入れていたドレンよりも
二回りも大きいようなものだったので、
これはかなり痛いだろなと思い、
気持ちの準備をして、ベットの手すりに
左手だけ思いっきり力を入れて握り
息を吐くと同時に一気にドレンが抜かれました。

そして間髪いれずにスキンステープラーで傷口が縫合され、
(私の中では)激痛の末、ようやく一段落となりました。

その後、感染症のリスクなどがある為、
10日前後の様子見期間を経て退院となりました。

それから大学へ戻ったのですが、
戻ってから間もなく再び軽く肺気胸となってしまったのです。

今度は手術を行った部位ではなく、
下の部分がしぼんでしまっていました。

「手術したのになぜ・・・」
という強い憤りは感じたものの、
今回は軽度ということで、
ひとまず様子見の状態で過ごすことにして、
それから2、3日したら元に戻っていたので事なきを得ました。

しかし、その後からというもの、
常に、肺に痛みを抱えているような状態が続いているのが現状です。

痛みとまでいかなくても、
何かしらの違和感が有ったり、
煙草の煙を少しでも吸うと肺がうずくような感覚になってしまったり、
どこまでが術後の後遺症なのか微妙なところですが、
それから10数年を経ても同じような状況の中で生活しています。